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2013年6月29日 (土)

日光への修学旅行について 学校長への手紙

先日、子どもが通う小学校で、日光への修学旅行について、保護者としての懸念と要望を校長先生にお話してきました。その時にお渡しした文書から個人情報部分を除いてupしました。

転載・利用おおいに歓迎です。
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2013
年  月  日

 

 

相模原市立 ○○○小学校 

 

○○校長先生 御机下 

 

 保護者  ○○ ○○

 

修学旅行についてのお願い

 

いつも子どもたちを大切に育ててくださり、ありがとうございます。

 

2013年  月  日から  日までの予定で6年生の修学旅行が計画されている旨のお知らせを頂きました。修学旅行の行先は、日光と伺っています。

 

日光への修学旅行については、2011年  月に、子どもたちの放射線被ばくを増やすという理由で、保護者として懸念をお伝えしております。また、市教委の学校教育課、校長会の校外学習委員会の代表の方々にも、再三、日光ではないもっと放射線被ばくの少ない安全な場所への修学旅行を希望し、話合いをしてまいりました。

 

今までの話合いの中では、修学旅行の行先決定には、保護者の意志も尊重していただけると、伺っておりました。しかし、残念ながら、○○○小学校において、今まで、修学旅行の行先について、一度も保護者として希望を聞かれたこともなく、また日光以外の選択肢の有無についての説明もないままです。

 

また、市教委や校長会に行先についての決定権はなく、各学校長の判断で決めている、とうかがっておりますが、市内72校が全校一致して日光を行先としているのが現実です。
                           

 

ご存じのことと思いますが、日光市は現在も国が定める「汚染状況重点調査地域」になっています。

 
東照宮のすぐ北に位置する霧降高原には、福島原発事故後に大量(6万ベクレル/m2以上)の放射性セシウムが沈着していることが文科省の調査でも認められています。放射性物質は半減期にしたがって徐々に放射線を出しながら別の核種に変わっていきますが、137セシウムの場合、半減期は30年であり、原発事故から2年すぎた現在もほとんど減少していません。しかも、山林に降下した放射性物質は、樹木に浸透し、また土壌に堆積し、雨に流され、川や池、湖に流れ、水底に堆積します。

 

中禅寺湖のマスが事故直後より現在の方が放射性物質により高度に汚染されていることはマスメディアによっても報道されており、ご承知のことと思います。

 

事故直後に安全といわれていた中禅寺湖周辺のたとえば水辺の泥が高濃度の放射性物質を含んでいる可能性も考えられます。

 

最近、厚木や相模原の保護者たちが日光に赴き、空間線量や土壌の放射性物質濃度を測定しました。

 

2013623日の空間線量を測っている様子が動画でYouTubeに投稿されています。

 

たとえば日光駅のすぐそばにある「日光運動公園」では空間線量が0.366μSv/h
http://www.youtube.com/watch?v=2yOzrlMrBW8&feature=youtu.be&a2013/6/23

 

 

前述の「霧降高原」の駐車場では4.150μSv/h
http://www.youtube.com/watch?NR=1&feature=endscreen&v=Ja0eyQyytkI
という非常な高線量も測定されています。

 

 少なくとも相模原市よりは確実に高線量であり、より被ばくする可能性の高い日光に、放射線に対する感受性が大人よりも数倍高い子どもたちを、なぜ行かせるのでしょうか?

 

健康を害する可能性と、日光に修学旅行に行くことの価値、意義を天秤にかけて、保護者の意見も聞かれて熟慮された上での校長先生の決定なのでしょうか?

 

日光以外への修学旅行については検討されたのでしょうか?

 

今年度の秋の修学旅行の見積もりはすでに昨年11月ごろになされている、とお聞きしています。

 

いまさらもう変えられない、のであれば、なぜ変更可能な時期に当事者である保護者に説明されなかったのでしょうか?数年ごとに交代される校長先生だからこそ、責任を果たせる業務の引き継ぎをされているものと信じておりますが、現実を見る限りでは、大変残念に思わざるを得ません。

 

私の子どもは今、日光への修学旅行を大変楽しみにしています。

 

社会科、歴史に興味を抱き、日光に行くことを本当に楽しみにしています。

 

「日光が嫌なら行かないという選択もありますよ。強制ではありませんから。」とある先生から言われたことがあります。私は、自分自身のことを思い返しても、小学校の修学旅行が特別な大きな行事であり、後々まで思い出に残る大切なものと捉えていますので、この発言を大変残念に思いました。

 

市内のある小学6年生は、親と話し合った結果、余計な被ばくはしたくない、と決断し、6月にあった日光への修学旅行に参加しなかったそうです。また、本校の6年生の中にも、現時点で同様の決意をしている親がいることを存じています。

 

親として一番子どもに望むことは、まずできるだけ健康に生きながらえてほしい、ということです。

 

被曝を増やす、ことは、その可能性をわずかでも減らすことになり、親としては極力避けたいことです。

 

しかし、もちろん、放射線以外にも健康を害するものは世の中にたくさんあります。

 

タバコも農薬も殺虫剤も合成洗剤も、できるだけ子どもが曝露を受けないように手を尽くしてきました。

 

できるかぎりのことをしてきたのに、修学旅行と言う、大きな楽しい行事で、本来なら避けられるはずの被ばくをわざわざ多く受ける場所に行かせなければならない、というのは、本当に納得しがたいことです。

 

でも、保護者として学校にもっと執拗に話し合いの場を持ってこなかった私にも責任はあります。

 

子どもの行きたい気持ちを抑えて被ばくの危険を理解させるだけの指導力も強さもなく、非常に情けなく複雑な思いでおります。

 

たった、23日だから気にしない、という考え方もあります。おそらく、日光に修学旅行に行った子ども達の将来の発がん率が高い、と立証できるほどの差は出ないだろうと思います。でも、万が一、自分の子どもが何年後か何十年後かに発がんした時に、日光に行かせたことは、脳裏に浮かぶ後悔のひとつになると思います。先生方も私も、その危険性を子どもたちに与える決断をしたわけです。

 

給食や校庭からの被ばくは学校の努力によってこそ低減できることです。国や市に従わないといけないとおっしゃる公務員という立場でいらしても、時と場合によっては国が言うことに反して決断することが子どもたちを守ることになるかもしれない、今がそんな時ではないのか、とぜひ考えてみていただきたいと思います。

 

保護者として学校にもっともお願いしたいことは、まず何よりも、お預けしている時に子どもの命・健康を損なわないで欲しい、ということです。その大前提の上に、学習や交友・師弟関係からの学びなどを期待しています。

 

あくまでも、修学旅行が日光で行われるのであれば、子どもに申し訳ない思いを抱きながら、送り出すことでしょう。その際には、子どもにできる限りの防護策を取らせたいと思っております。

 

ご理解いただき、許可していただけることを心からお願い申し上げます。

 

1. 日光滞在中、屋外ではマスクと帽子、レインコートを着用することを許可してください。宿舎に入る時には持参のビニール袋にそれを入れて持って帰らせます。(1日目、2日目それぞれ着用したものをその日に袋にしまわせます。3日目はそのまま帰らせ自宅で処理します。)本人に言って聞かせますので、先生方は見守っていただければけっこうです。

 

2. 子どもに線量計を持たせることを許可してください。できれば、先生方も市から貸与してもらうなどして測定器を持参され、子どもたちとともに空間線量をできるだけ多く測定して報告してください。国の除染基準である0.23μSv/h以上の場所からはすぐにそれ以下の場所に避難させてください。(日光市が測定していない場所ならば、日光市に対して失礼にはならない、と思います)

 

3. 雨にはできるだけ濡れないようにさせてください。

 

4. 泥や苔に触らないようにさせてください。

 

5. 戦場ヶ原など自然豊かな場所で草やぶの中をできるだけ歩かせないでください。野外での行事を減らして下さい。

 

6. 霧降高原に近い東照宮や、高線量であることがわかっている鬼怒川沿いの滞在時間をできるだけ短くしてください。

 

7. 食事からの被ばくを減らすため、使用予定の食材の放射線量を測定して報告してください。(〇〇牧場のソフトクリームについては、原料である牛乳の汚染が強く疑われますので、きちんと測定したデータの報告がなければ、子どもたちに食べさせるべきではありません。)旅館での食事や昼食など、業者が測定値を出してくださるようですが、その際は、相模原市と同レベルの検出限界値となるように測定してください。検出限界以上の放射性物質が検出された食材は使用しないでいただきたいですが、残念ながら学校給食でも徹底してもらえていませんので、せめて、何ベクレルの食材を食べたか、の報告だけでもください。(同時に、できるだけ中国産の食品を使わないでいただくよう、旅館業者に申し入れてくださるようお願いいたします。)

 

また、このように被ばくを心配している保護者に対して学校がすでに対応していることを保護者説明会で公表してください。学校の適切な対応の結果、修学旅行の欠席者が減り、子どもたちが将来発がんする可能性を増やさなくて済むことを願っています。

 

 

何十年もしてから、あの時心配し過ぎたね、と笑いあえることを願っています。

 

学校が守ってくれてよかったね、と言えることを願っています。

 

子どもたちの命・健康を守るというもっとも大切な責務を誠実に果たしていただけることを信じております。どうぞ、よろしくお願いいたします

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